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2024.11.08
住宅価格の対所得比、ベトナムが東南ア最大に

英系不動産サービス大手サヴィルズ・ベトナムはこのほど、ベトナムで国民所得と住宅価格の差の拡大が一段と加速していることを明らかにした。

同社によると、2014~22年に平均所得は年率7%のペースで増加したものの、住宅価格は同期間に低価格帯で同11%、中価格帯で同10%、高価格帯で同16%上昇。その結果、住宅価格の対所得比(PIR)は22.8倍と、東南アジア最高水準に拡大している。これは、PIRが東南アジアの中でも低水準にあるマレーシアと比べると、およそ2倍の水準になるという。

具体的には、2014年時点では銀行員のような高所得層が高級マンションを購入する場合、14年分の収入で購入することができたが、2023年時点では31年分に増加。また、月収760万ドン(約4万5,600円)程度の平均的な労働者が55㎡の小さなアパートメントを購入する場合も、2023年時点では21~23年分の収入が必要となっており、住宅購入のハードルが著しく上がっている。

サヴィルズはPIR拡大の要因として、建設コストの上昇や法的な障害による住宅開発の遅れにより、住宅価格の高騰が加速していることを挙げている。

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投稿更新日:2024年11月08日