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2020.02.13
格付大手フィッチ、フィリピンの格付見通しを「ポジティブ」に引き上げ
英米系の大手格付け機関フィッチ・レーティングスは11日、フィリピンの外貨建て長期国債の信用格付けを投資適格級「BBB」に据え置いた一方、格付け見通し(アウトルック)について、従来の「ステーブル(安定的)」から「ポジティブ」に引き上げた。フィッチの基準では、格付け見通しが「ポジティブ」の状態は今後1~2年以内に格上げされる可能性があることを示している。
同社ソブリンチームのアソシエートディレクターであるサガリカ・チャンドラ氏は、「フィリピンのマクロ経済は非常に強い状態を維持している」と評価。今後2年間のGDP成長率について、2020年が6.4%、2021年が6.5%と予測し、アジア太平洋地域で最も成長を遂げる国のひとつになるとの見方を示した。
なお、フィリピンの信用格付けを巡っては、日本の格付け機関である格付投資情報センター(R&I)も、今月7日にフィリピンの外貨建て発行体格付けを「BBB」から「BBB+」に格上げしている。
主要格付け機関によるフィリピンの信用格付け(2020年2月時点)
機関名 | 機関本拠地 | 格付け | 格付け見通し |
スタンダード&プアーズ | 米国 | BBB | Stable |
ムーディーズ | 米国 | Baa2 | Stable |
フィッチ・レーティングス | 英国、米国 | BBB- | Positive |
日本格付研究所 | 日本 | BBB+ | ポジティブ |
格付投資情報センター | 日本 | BBB+ | 安定的 |
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投稿更新日:2020年02月13日