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2021.05.12
21年1QのマレーシアGDPは0.5%減、内外需回復で下げ幅縮小
マレーシア中央銀行によると、2021年第1半期(1~3月)の実質GDP成長率(速報値)は、前年同期比0.5%減となった。4四半期連続のマイナス成長ではあるものの、内需の改善や堅調な輸出を支えに、前期の3.4%減から下げ幅は大きく縮小し、市場予想(2.0%減)も上回った。
産業別に見ると、世界的に電気・電子製品の需要が拡大する中、製造業が6.6%増となり、前期の4.8%減から大幅に回復。一方、サービス業は引き続きマイナス成長だったものの、消費活動の改善によって下げ幅は大きく縮小した。また、需要面から見ると、民間消費が1.5%減となり、前期の3.5%減から改善したほか、民間投資も1.3%増と前期の6.6%減から急回復した。
ノル・シャムシアー・モハド・ユヌス中銀総裁は、「全体的に数字が上向いたのは、内需改善と輸出の強さを反映している」とコメント。今年の経済見通しについては、「セクターによって回復のペースにバラツキが出る」としたものの、「年間を通して回復を続けるというのが我々の認識」だとの見解を示した。
なお、中銀は2021年通年のGDP成長率見通しについて、6.0~7.5%とする従来予想を据え置いている。
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投稿更新日:2021年05月12日