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2019.02.28
フィリピン初の地下鉄整備事業が起工、日本からの支援を受けて実現

フィリピン政府は27日、マニラ首都圏の地下鉄整備事業の起工式を実施した。式典には、フィリピン側からトゥガデ運輸相、メディアルデア官房長官、ジョクノ予算管理相、ビリヤル公共事業道路相、ペルニヤ経済開発庁(NEDA)長官らが出席。日本からも羽田浩二駐フィリピン日本大使や国際協力機構(JICA)、建設工事を受注した企業の代表らが参加した。

同プロジェクトは、ドゥテルテ政権のインフラ整備計画「ビルド・ビルド・ビルド」のフラッグシップ事業75件の中で、最大の事業費(約3,570億ペソ)を投じて進められるもので、フィリピンにとって初の地下鉄となる。これまで巨額のコストがかかることなどから計画が見送られてきたが、昨年に日本政府と約1,045億円の円借款貸与契約を締結するなど、日本から資金や技術の支援を受ける形で念願の実現となった。

運輸省によると、今回起工したフェーズ1は、キリノ・ハイウェイからタギッグ市の工業団地「フード・ターミナル(FTI)」までを14駅でつなぐとともに、ニノイ・アキノ国際空港(NAIA)のターミナル3に15駅目を設置して、ロートン・ウエスト駅から線路を延ばす。将来的には、南側の延伸区間も合わせ、地下鉄の総延長を36kmとする計画となっている。

2022年の部分開通、2025年の全線開通を目指しており、部分開通区間は北方のケソン市キリノ・ハイウェイ、タンダン・ソラ、ノース・アベニューの3駅区間。同区間の駅建設やトンネル工事などは、清水建設と大和ハウスグループのフジタ、竹中工務店グループの竹中土木、地場建設大手EEIの4社ジョイントベンチャー(JV)が受注している。

今後は、フェーズ1の6工区のうち、残りの5工区の契約も順次結ばれていく見通しで、全て完工すれば、通勤者などが北端から南端までを約30分で移動することが可能となり、渋滞の緩和も期待できる。

参考情報:【コラム】マニラ首都圏で進む2つの地下鉄整備プロジェクトを解説!

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投稿更新日:2019年02月28日