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2023.08.08
格付会社R&I、フィリピンの格付見通しを引き上げ
日本の大手格付会社である格付投資情報センター(R&I)は7日、フィリピンの外貨建て発行体格付を「BBBプラス」に据え置いた一方で、方向性を「安定的」から「ポジティブ」へと引き上げた。
方向性を引き上げた理由については、世界経済が不安定な中でもフィリピン経済が好調に推移していることを挙げている。また、政府債務の多くは国内市場での債券発行でカバーされているうえに、政府債務の対GDP比率も2023年から低下に転じる見込みであるなど、財政運営も健全になされていると評価した。
R&Iは今後、マルコス政権が掲げる「フィリピン開発計画2023-2028」の下で、マクロ経済の安定や財政の改善基調の維持が確認できれば、格上げする可能性があるとしている。
なお、フィリピン政府はマルコス・ジュニア政権が任期を終える2028年6月末までに、世界三大格付会社(S&Pグローバル・レーティングス、ムーディーズ・インベスターズ・サービス、フィッチ・レーティングス)から、長期信用格付「A」を獲得することを目指している。
現在の格付は、S&Pが「BBBプラス」、ムーディーズが「Baa2」、フィッチが「BBB」となっている。
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投稿更新日:2023年08月08日