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2022.09.05
マレーシアが富裕層向け長期滞在ビザ「PVIP」を導入、10月から申請受付
マレーシアのハムザ・ザイヌディン内務相はこのほど、富裕層外国人の誘致を目的とした新たな長期滞在ビザ「プレミアム・ビザ・プログラム(PVIP)」を導入することを明らかにした。申請受付の開始は今年10月1日を予定しているという。
マレーシアには、既存の富裕層向け長期滞在ビザとして10年間の滞在が認められる「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)」があるが、PVIP発給後もMM2Hは存続されるとしている。
PVIPは、マレーシアと国交のある全ての国の富裕層を対象とする「投資居住ビザ」という位置付けとなる。取得者は20年間の長期滞在が可能で、配偶者、子供(20歳以下)、両親、義理の両親、家政婦を帯同者とすることができる。申請費用は20万リンギで、帯同者を連れていく場合には、別途1人当たり10万リンギが必要となる。
PVIPの取得者には、マレーシアでの就労や就学も認められる。また、住居用・商業用・工業用を問わず不動産の購入が認められるほか、特定分野への積極的な投資も許可される。
申請に当たっての年齢制限はないものの、収入条件として海外での収入が月4万リンギ(約124万円)、または年間48万リンギ以上であることが求められる。また、最低100万リンギの定期預金を組む必要(1年間は引き出し不可)があるものの、1年経過後は不動産の購入や医療、教育などを目的として、最大50%まで引き出すことができる。一方、20年間の長期ビザで、就労も認められるものの、PVIPを保有していても市民権は得られない。
なお、安全保障上の配慮から、PVIPとMM2Hを合わせた長期滞在ビザの発給上限は、マレーシア国民の総数の1%(約30万人)までとすることも明らかにしている。
ハムザ内務相は、初年度に少なくとも1,000人の申請を目標に掲げ、「2億リンギの歳入と10億リンギの定期預金増につながる」と期待を示した。
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投稿更新日:2022年09月05日