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2022.08.15
22年2QのマレーシアGDP成長率は8.9%増、個人消費が好調
マレーシア中央銀行によると、2022年第2四半期(4~6月)における実質GDP成長率(速報値)は、前年同期比8.9%増となり、前期(5.0%増)から伸びが加速した。
ロックダウンの影響で前年同期の数値が低かったことはあるものの、経済活動の本格的な再開に伴う雇用情勢の改善を背景に、個人消費が活発だったことなどが成長率の押し上げを後押しした。
項目別に見ると、18.3%増と大幅に拡大した民間消費を支えに、GDPの約6割を占めるサービス業が12.0%増と堅調に推移。特に、入国制限の撤廃などが追い風となった運輸・倉庫(35.8%増)、食品・飲料・宿泊施設(35.3%増)、卸・小売業(17.3%)などが好調だった。この他、電気・電子部品を中心に輸出が堅調だったほか、資源高も資源国であるマレーシアにとってはプラスの影響が大きかった。
ノル・シャムシアー中銀総裁は会見で、「今年後半も経済は回復を続けるだろう。ただ、世界的な逆風の中で、ペースはより緩やかになる」とコメント。通年のGDP成長率見通しについては、従来見通し(5.3~6.3%増)の上限付近になるとの見方を示した。また、今年のインフレ率見通しについては、従来の予想レンジ(2.2%~3.2%)内にとどまると見ている。
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投稿更新日:2022年08月15日