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2021.06.16
コロナ禍で打撃も底打ち感の出てきたフィリピン不動産、現状と見通しは?

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この1年以上に渡り、世界中を社会的にも経済的にも混乱させてきた新型コロナウイルスのパンデミック。当然ながら、コロナ禍はこれまで目覚ましい成長を続けていたフィリピン経済にも、大きな影響を与えています。

フィリピンでは、感染対策として2020年3月からロックダウン(都市封鎖)状態となったことから、同年のGDP成長率が前年比9.6%減と、統計が開始された1946年以降で最大の下落率を記録しています。

ただ、一時は様々な経済活動がストップする状態にあったものの、昨年6月頃から段階的に行動規制が緩和されていく中で徐々に経済活動は再開。国内経済は昨年の第2四半期(4~6月)を底に緩やかな回復基調を辿っており、今後2年ほどかけてコロナ禍での経済的な落ち込みを取り戻していくことが予想されています。

コロナ禍のフィリピンGDP成長率

一方、不動産市場も経済の悪化に伴う売り急ぎに加え、入国規制によって都心部の物件の主要な買い手であった外国人マネーの流入も途絶えたことから、コロナ禍で大きく値崩れすることとなりました。

ただ、住宅価格指数の推移を見ていただくと一目瞭然だと思いますが、元々コロナ前の1年ほどは中国人バイヤーの動きが異常に活発であったため、マニラ首都圏の不動産価格は短期間で高騰し、過熱感が強まっている状況にありました

そのため、コロナ禍での市況の落ち込みで過熱感が解消し、適正な価格水準に戻ってきたことで、今年に入ってからは現地のローカル層を中心に買い手の動きが徐々に活発になってきており、それに伴いマニラ首都圏の不動産価格には底打ち感が見られ始めています。

なお、中古市場の一部では、物件オーナーの事情などからより割安感の強い物件も散見されています。マニラ首都圏の中心部でも、物件によってはコロナ禍前と比べて3割ほど安い価格で市場に出回るものもあります

こうした物件は足が早いのが難点ですが、巡り合うことができれば投資家にとっては大きなチャンスとなるでしょう。

フィリピン住宅価格指数(コンドミニアム)

今後に目を向けると、景気や経済・金融政策に敏感な株式市場などの上昇が一服する中で、投資マネーが実体経済に対して遅効性のある不動産に移ってくる可能性は高いと考えています。

フィリピンでも今年3月からワクチン接種がスタートしており、その進捗と共に経済活動の再開を本格的に進めていく方針であることから、近い将来、フィリピン経済の回復の勢いも加速してくると予想されます。

また、すでに一部の国ではワクチン接種の進展によって国際移動が再開されつつあるように、今後はフィリピンもコロナ禍以前のように現地視察などができる環境を徐々に取り戻していくと思います。

その場合、コロナ禍で落ち込んだフィリピンの不動産市場への資金流入も急回復してくる可能性が高く、本格的な回復に転じる前段階にある今は、割安感のある価格で物件を購入できる絶好の機会となるでしょう。

現在はまだフィリピンに自由に入国できる状況ではないため、実際に現地を訪れての視察はハードルが高いものの、Zoomなどを活用して弊社現地法人のスタッフに物件内などから中継してもらう「バーチャルショーイング」といった手段をとることは可能です。

マーケットが大きく下がった時に良いロケーションの不動産を買うことは、不動産投資を成功させるうえでの鉄則のひとつです。皆様もコロナ禍を逆手にとった投資戦略で、是非、海外不動産投資を成功させていただければと思います。

割安物件例「Eton Tower Makati」

イートン・タワー・マカティの外観写真 イートン・タワー・マカティの室内写真

「Eton Tower Makati(イートン・タワー・マカティ)」は、マニラ首都圏のビジネス中心地「マカティCBD」の中でも、大型商業施設などへのアクセス性に優れることから外国人駐在員に人気の高い「レガスピ・ビレッジ」の一角に2017年に誕生した、40階建ての高級コンドミニアム(高級マンション)です。新型コロナウイルスの流行以前は、民泊運用でも高い稼働率を誇っていた優良ロケーションの物件となります。

物件名 Eton Tower Makati(イートン・タワー・マカティ)
エリア マカティCBD
完成年 2017年
間取り Studio
価格推移 PHP5,800,000(2020年1月) ⇒ PHP4,100,000(2021年5月) ※約29%安

※弊社仲介実績より

お問い合わせ用Webフォーム、フリーダイヤル(0120-978-055)、又はE-mailにてお気軽にお問い合わせください。(土日祝を除く毎日10:00~19:00)

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投稿更新日:2021年06月16日