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2020.11.17
20年Q3のタイGDP成長率は6.4%減、3期連続マイナスも大幅改善

タイ国家経済社会開発委員会(NESDC)によると、2020年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率(速報値)は、前年同期比6.4%減となった。3四半期連続のマイナスとなったものの、新型コロナウイルス対策の経済活動制限が緩和されたことで個人消費や輸出が回復したため、第2四半期(4~6月)の同12.1%減からは大幅に改善した。また、前期比では6.5%増となった。

詳細を見ると、公共投資が前年同期比18.5%増、政府消費支出が同3.4%増となるなど、政府の景気刺激策が経済を下支えした。また、活動制限の緩和に加え、低所得者向けの生活支援や国内旅行への助成が実施されたこともあり、個人消費は同0.6%減と前期(6.8%減)から持ち直している。

その他、世界経済の回復を受けて財貨輸出が同7.7%減と前期(15.9%減)から大きく回復。しかし、入国規制によって期間中の外国人旅行者がゼロだったため、サービス輸出は同73.3%減と前期(68.0%減)からさらに落ち込んだ。

なお、NESDCは個人消費や輸出、官民投資が回復傾向にあることから、2020年通年のGDP成長率見通しを8月時点の7.3~7.8%減から6.0%減へと上方修正している。一方、来年のGDPについては、前年の景気低迷の反動に加え、世界経済の回復や政府の経済対策が見込まれることから、3.5~4.5%増と予想している。

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投稿更新日:2020年11月17日