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2020.05.20
20年Q1のタイGDP成長率は1.8%減、コロナや干ばつで6年ぶりマイナス
タイ国家経済社会開発委員会(NESDC)によると、2020年第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率は、前年同期比1.8%減となった。新型コロナウイルスの感染拡大や干ばつが経済を下押し、反政府デモなどで政情不安となった14年第1四半期以来のマイナス成長を記録した。
詳細を見ると、干ばつの影響を受けた農業が5.7%減、非農業が1.4%減となった。さらに非農業のうち、工業が1.9%減、サービス業が1.1%減だった。サービス業では、新型コロナウイルスの影響で1~3月の外国人旅行者数が前年同期比38%減の669万人となったことから、宿泊・飲食サービスが24.1%減と落ち込んだほか、建設が9.9%減、輸送・倉庫が6.0%減となるなど、幅広い分野で減速した。
ただ、財貨輸出は2.0%増と、前期の5.1%減から改善。コロナ禍でのリモートワークの導入などを受け、コンピューターやエアコンなどの輸出が伸びた。その他、民間最終消費支出は3.0%増と、前期から4.1%増から鈍化。総固定資本形成も民間・公共部門ともに投資が減退し、6.5%減と低調だった。
なお、NESDCは新型コロナウイルスの影響がより強く表れることから、第2四半期(4~6月)期のGDP成長率はさらに落ち込むと予想。そのため、通年のGDP成長率見通しを、2月時点の1.5~2.5%増から5.0~6.0%減に下方修正した。
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投稿更新日:2020年05月20日